8月15日、世田谷区は「受益者負担の見直し」として、保育料値上げについて検討をおこなうことを発表しました。
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【8月15日区のおしらせ「せたがや」より】
受益者負担の見直しについて検討しています
区では、区の施設使用料や認可保育園、区立幼稚園の保育料など、受益者負担の見直しについて検討しています。
受益者負担とは
区のサービスは、区民の皆さんに納めていただいた税金を主な財源としています。その中には、道路のようにだれもが利用するものもあれば、区民集会施設や保育園のように利用する方が限られているものもあります。これらの費用をすべて税金でまかなうとすると、サービスを利用して利便を受けている方とそうでない方で、負担のバランスを欠いてしまうことになります。
このため区では、サービス利用者にサービス提供にかかる費用の一部を直接負担していただいています(受益者負担)。
「受益者負担」は負担の公平を図るものですから、サービス提供にかかる費用に対し、税による負担と受益者負担のバランスが適正か、また、他の類似したサービスを利用する方との負担の公平性が確保されているかが重要です。
受益者負担の見直しについて検討しています
区は、区民サービスの向上のため、これまで、公共施設の整備、公共施設におけるサービスの拡充に取り組んできました。また、指定管理者の導入等、運営の効率化による経費削減や、使用料収納率の向上などにも努めてきたところです。
今後、多くの公共施設が改修・改築の必要な時期を迎えることや保育需要の増加など、サービス需要が増大、多様化していくことが見込まれます。これらの課題に対応していくためには、施設やサービスを利用する方に、適正な負担を求める必要があります。
ご意見をお寄せください
受益者負担の見直しについて、
ご意見をお寄せください。
●方法
ハガキ、封書またはファクシミリ(FAX5432―3047)(①ご意見②住所③氏名④年齢⑤電話番号を明記)で
●期限8月31日
※区のホームページお知らせからも可。
□問行政経営担当課TEL5432―1111㈹
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管理人が考える問題点
①「受益者負担」について
行政サービスの「受益者負担」主義については、様々な議論があると思いますが、今回の世田谷区の発表では、道路の利用(これって行政サービス?)と福祉である保育を比べて「負担のバランス」とのべています。
②類似したサービス利用者との公平性
東京都の石原知事は「保育の世界をぶっこわす」といって、認証保育制度をつくりました。世田谷区にもたくさんあります。これは、認可保育園に比べて、施設や人員配置の基準が低いだけでなく、保育料は月6、7万円はざらでオプションサービスをつけると10万円以上というものです。そして「認証と比べて認可保育園は安すぎる、値上げしろ」というのは、公的保育制度つぶしや民営化を推進してきた方たちがずっと言ってきたことです。これを区として検討しますということです。
③少子化が社会問題になるなか…
今度の計画で、保育料値上げにより子育て世代は負担増(その前に住民税は、昨年と今年の定率減税の段階的廃止などで激増!)に対し、区の経費削減は1億円。
その一方で、世田谷区は庁舎の立て替えや二子玉川再開発、大型道路計画をすすめています。予算が余っているので、何十億円も積み立てをしています。
税金の使い方間違っていませんか?
④「ご意見をお寄せください」…て発表から2週間は短すぎませんか?
世田谷区HPからも発表そのものが消えていました!
区政へのご意見は【
https://www2.city.setagaya.tokyo.jp/goiken/iken_kumin_csv.html】
でいつでも受け付けています。