ついに馬場のぼるさんの絵本について言及する、と思うと深い感慨を覚えます。しかも「11匹のねこ」シリーズ。。。
「11ぴきのねこ」シリーズ、人気の秘密は、ねこたちの「悪さ」にあると思うんです。「11ぴきのねこ」では、ねんねこさっしゃれの子守唄が好きな大きな魚を食べちゃうでしょ。「どろだらけ」では、恐竜の子どもをいじめますよね。「ぶた」では、2回も豚くんの家をとっちゃう。「あほうどり」も、人の良いあほうどりの兄弟、三羽と三羽と三羽と二羽で11羽を、食べちゃおうと画策するというひどいはなしです。こいつら(ネコのこと)、どうしようもないやつらですよ、ある意味。
で、なぜか「11ぴきのねことあほうどり」についてなんですけど、この絵本、「11ぴきのねこ」シリーズの中でも特に好きなんです。なぜ好きかと言えばですね、私が、コロッケが大好きなんです。
とにかく、この絵本のコロッケは美味しそう。今日もコロッケパン食べたな、そういえば。
「あほうどり」のお話しは、前半は非常に建設的なお話で、11匹のネコがコロッケ屋を始めるわけです。それが、売れに売れる。
結局、最後には、いつものようになるわけですけど。それは読んでのお楽しみです。
全然、関係ないですが、TVのキテレツ大百科のオープニングソング、「お料理行進曲」、大好きです。もう、終わっちゃったんですよね、キテレツ大百科。カラオケで歌います。通信カラオケで歌うと、なぜかガンダムのバッタモノみたいなアニメか、アルプスの少女ハイジか、画面の背景はどちらかです。どうでもいいですけど。
1番は、コロッケを作る歌なんです。茹でてつぶして、材料切って炒めて、混ぜてまぶして、揚げたら完成という歌です。いや、詳しく書くと著作権に触れるので書きませんけど。しかもこの一番、コロッケには千切りキャベツが良く合うということまでも、歌の中に織り込んでいます。この作詞家すごいです。やはり、ただものではないですね、藤子・F・不二雄。
って断定してるけど、違うみたい。「
おこちそう」って誰だ?
でもこの歌、コロッケの揚げ方には、触れていないんです。それが惜しいところだ。ちなみに、2番は、ナポリタンです。
11ぴきのネコ、コロッケ作る。売れなくなってくる。
そうすると、必然的に11匹のネコのお惣菜は、毎日、コロッケ。
「きょうもコロッケ、あすもコロッケ」
「コロッケ、コロッケ、コロッケばかり」
「あー、とりのまるやきがたべたいなぁ」
「たべたいなぁ、とりのまるやき」
「とりのまるやきー」
と、こうなるわけです。(途中、ちょっと省略してますけど)
これを我が家に当てはめると
「今日も納豆、明日も納豆」
「納豆、納豆、納豆ばかり」
「あー、とりのまるやきがたべたいなぁ」(以下同じ)
となるわけで、上の子と一緒になって、朝食時に愚痴るわけですね。いや、納豆は大好きですけど、とらねこ大将と10ぴきのねこになりきるわけですよ、二人して。
こういうふうに子どもとの間に「流行」を生み出してくれる絵本、とても好きです。
僕、あと、とらねこ大将の「しょくん!」っていうセリフと、10匹のねこたちの「さんせーい」っていうセリフ、好きだなぁ。何度読み返しても、飽きないな、この2つのせりふ。
馬場のぼるさん、残念ながら数年前に亡くなってしまいました。
馬場のぼるさんの最後の作品、「あおさんのぶどうばたけ」はとても好きです。でも、まだてもとにないんです。「ぶたたぬききつねねこ」シリーズも楽しいですね。
馬場さんの絵本について、また書きたいですね。