6月7日、世田谷区に対して、質問と要望を出しました。
回答があったら掲載します。
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区立経堂保育園の民営化計画を進めるにあたって、少なくない経堂保育園の保護者が「事業者選定に保護者が加われるようにするべきだ」と区に対して求めてきた。しかし、区子ども部保育課は「選定は区の責任で行う」と主張し、「選定には直接関わってもらえない代わりとして、応募要綱(項)の作成や選定基準作りに保護者に参加してもらう」という説明を行っていた。
つまりは、区子ども部保育課は、保護者の要望に対して、直接的には応えない代わりに、代替的な提案を行っていた事になる。そうした事実を鑑み、区が上記の説明に基づく施策を執行する責任は、非常に重大なものがある。また、上記の説明については、ある一定の時期まで、子ども部保育課は、マスコミや区議会に対しても以下のような説明を行っていることからも、事実として明確である。
東京新聞・2004年11月10日付朝刊
『区は「事業者を公募する上で、人員配置や保育理念などの基準づくりを保護者と一緒に進めたい」としている』
産経新聞・2004年11月10日付朝刊
『岡田篤・区保育課長は「民営化まで一年以上と準備期間も十分確保している。運営業者の選定基準などを一緒に決めるなど、保護者の理解を求めていきたい」としている』
2004年12月 日 ・世田谷区議会福祉保健常任委員会議事録より
岡田保育課長
『この中で、事業者の公募要綱であるとか選定基準の作成にぜひご参加いただく、また、事業者選定の過程においてもご意見をいただきたい、このように考えております』
経堂保育園の保護者に対しても4回目の説明会までは、上記の趣旨と同様に「応募要綱(項)の作成や選定基準作りに保護者に参加してもらう」との説明を行ってきている。
以上を前提に、以下の5点について質問を行う。ただし、この文章でいう「保護者参加」には、書面による意見募集や電話や面接などによる個別意見の聴取は一切含まない。
①子ども部保育課は、「公募要綱(応募要項)」の作成を、保護者を参加させて行ったか。
②子ども部保育課は、「選定基準(運営事業者選定基準)」の作成を、保護者を参加させて行ったか。
③上記質問①及び②について、保護者を参加させなかったとすれば、その理由はそれぞれ何か。
④上記質問①及び②について、保護者を参加させなかったとすれば、その旨を保護者全員に説明したのか。説明したとすれば、その時期はいつか。説明は通告だけであったのか、もしくは、保護者の納得を求めるものだったのか。納得を求めるものであるなら、納得は得られたと認識しているのか。
⑤上記質問①及び②について、保護者を参加させなかったとすれば、その旨を区議会に説明したのか。説明したとすれば、その時期はいつか。説明により、区議会の納得は得られたと認識しているのか。
また、区子ども部保育課に対して、以下の点について要望を行う。
①保護者・区民と区議会、マスコミに対して行った説明と実際の施策の進め方に重大な相違があったということを認め、その事実を明らかにして区民に対して謝罪を行うべきである。
②保護者・区民と区議会、マスコミに対して行った説明と実際の施策の進め方に重大な相違があったということを認め、経堂保育園の事業者選定については、応募と選定をやり直すべきである。
③保護者・区民と区議会、マスコミに対して行った説明と実際の施策の進め方に重大な相違があったにも関わらず、所管の子ども部保育課が強引に推進しようとしていることは非常に遺憾であり、世田谷区が計画している区立保育園の民営化については、当面凍結し、計画の抜本的な見直しを行うべきである。
なお、この質問と要望についての回答は、必ず文書をもって行うこと。
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世田谷区からの回答(2005年6月20日付)
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平成17年6月20日
○○ ○○ 様
世田谷区 子ども部
保育課長 岡 田 篤
梅雨の候、○○様には、ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。
区立保育園の民営化につきまして、ご意見をいただきましたのでご回答いたしま
す。
お尋ねの保護者の参加の件ですが、区は募集要項や選定基準の作成に際して、
その「たたき台」や「案」を全員の保護者の方にお配りしてご意見等をいただく
とともに、説明会においてもご説明のうえ、ご意見・ご要望をお聞きし、出来る
限りその反映に努めてまいりました。
このようなことから、経堂保育園保護者の皆さんの参加により、保護者の皆さん
と一緒に進めた「要項」や「選定基準」づくりであったと認識しております。
今後とも、区政にご理解、ご協力を賜りますよう、お願い申し上げます。
子ども部保育課保育サービス
担当 ○
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政策経営部広報広聴課
区民の声担当 ○○
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